メニエール病

■メニエール病

<症状>

  • 何の前触れもなく、突然回転性のめまいが繰り返し起こります。また、耳の閉塞感や耳鳴り、冷や汗、吐き気などの症状も出現します。
  • 上記のような発作は、人によって様々で、数日の間隔で起きる人もいれば、数週間から数カ月の間隔で何度も起きる人もいます。中には、年に1回のひともいます。
  • 場合によっては、発作の度に聴力が低下することもあります。
  • 激しいめまいは、普通30分くらいから数時間続きます。めまいの軽快とともに耳鳴りや難聴は良くなってきますが、激しいめまいを何回も繰り返すことによって、めまいがおさまっても、耳鳴りや難聴は軽快しないようになります。

<原因>

  • 直接の原因は特定できていませんが、内耳を満たしている内リンパ液が増加して、内圧が異常に高まるためではないかといわれています。これは、様々な要因によるものですが、ストレス自律神経失調症などがこの病気の発症に関係しているといわれています。

<治療>

  • 発作が起きた場合は、暗い部屋で安静に過ごします。安静にするだけで改善される場合もありますが、さらに精神安定薬を内服すると落ち着きを取り戻せる場合もあります。
  • 治療としては、めまいを軽くする抗めまい薬や内リンパ液を適切な量に調整する利尿薬が使用されます。
  • 薬で改善せず、めまいがあまりにも頻繁に起こって、難聴の進行が早い場合手術が行われることもあります。