■めまい
<症状>
- じっとしているのに、周囲や体がグルグルと回転しているように感じる(回転性めまい)や、体がふらつきまっすぐに歩けないようなめまい(浮動性めまい)などがあります。
<原因>
- 大きく分けると、次の3つの原因が想定できます。
- 1つは、耳性めまいで、内耳と前庭神経の障害によるものです。内耳の異常によるめまいの多くは、難聴と耳鳴りを併発します。(メニエール病など)
- 他に耳鼻科領域のめまいとして、突発性難聴、内耳炎、真珠腫性中耳炎などが含まれます。回転性めまいが多いようです。
- 2つ目は脳の疾患によるめまいです。脳に異常があると、頭痛をともない、めまいが激しく、手足や顔面のしびれ、意識障害などが出現する場合もあります。脳腫瘍や脳幹・小脳の梗塞や出血、一過性の脳虚血が含まれます。回転性めまいと非回転性めまいのどちらも出現する場合があります。
- 3つ目は、全身疾患によるめまいです。主なものとしては、起立性調節障害、血圧異常などがあげられます。他には、心臓疾患(洞不全症候群など)、精神疾患(過換気症候群、心身症など)、発熱や疲労などもあげられます。非回転性めまいが多いようです。
<検査>
- 問診
- 平衡感覚や眼振(目の震え)の検査
- 聴覚の機能の検査
- 必要な場合は、採血やMRI検査
<治療>
- 検査結果と診察内容から、原因となっている病気を特定して治療していきます。
- 多くは内服薬(抗めまい薬)による投薬治療で改善します。
- 激しいめまいの場合は、入院して安静にすることが必要です。