■音響外傷
<症状>
- 大きな音を聞いた直後から耳が詰まった感じになり、難聴状態になります。
- 音が静かになっても聞こえが悪く、耳鳴りがすることもあります。
- 一時的な場合もありますが、障害として残ってしまうこともあります。
<原因>
- 耳が痛くなるような一定以上の大きな音を突然聞くことによって、それが一瞬であっても、聴覚細胞がダメージを受け難聴の原因になります。
- 爆発音やロックコンサートなどが代表的な原因です。
- ヘッドホンやイヤホンで、一定以上の大きな音を継続して聞いた時も音響外傷になることがあります。
<治療>
- 慢性になってからの治療は難しくなるため、症状を自覚した段階で、すぐに耳鼻咽喉科を受診して適切な処置を受けて下さい。
- 治療には、副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬などが使われます。
- また、内耳の神経損傷に対して、内耳への血行を盛んにする星状神経節(せいじょうしんけいせつ)ブロック療法が用いられる場合もあります。
- 職業的に騒音の中にいなければならない場合は、休憩をしたり、耳栓などをつけておくなどの工夫が必要です。