川崎病

■川崎病

<症状>

  • 4才以下の乳幼児にみられる病気で、診断基準となる症状には次の6項目があります。
  • 5日以上続く発熱
    • 38~40℃になる発熱が突然出て、1~2週間続きます。事前に風邪の症状が出現することもあります。
  • 白目の充血
    • 発熱して2~5日くらいで結膜が真っ赤になりますが、結膜炎と違って目やには出ません。
  • 唇の発赤・いちご舌
    • 唇が真っ赤に腫れ、舌は充血して表面にぶつぶつが目立ち、いちご舌と呼ばれる症状がみられます。
  • 首のリンパ節の腫脹
    • リンパ節が腫れて痛みを訴えます。
  • 全身に出る発疹
    • 全身に赤い発疹がみられます。水疱にはなりません。
  • 手のひら・足の裏の発赤
    • しもやけのようにパンパンに腫れることもあります。発熱後10日を過ぎてから、指先のほうから皮がむけていきます。
  • 6項目のうち、5つ以上に当てはまれば川崎病と診断されます。
  • また、心エコーで冠動脈の動脈瘤が見つかれば、症状が4項目でも診断が確定します。
  • 心臓の冠動脈に動脈瘤ができるのも特徴ですが、この動脈瘤は川崎病が完治するまでに、ほとんど消えていきます。

<原因>

  • ウイルス・ダニ・ブドウ球菌・洗剤などが関与するのではないかといわれていますが、まだ原因は確定していません。
  • 子供の頃川崎病に罹ったことがある人の子供が、川崎病になったという例は数例ある様ですが、遺伝性はない様です。
  • 川崎病に罹った人の約3%が再発します。
  • 再発の半数は1年以内です。

<治療>

  • 急性期にはまず、冠動脈瘤の炎症を防ぐため、ガンマグロブリンの治療を行います。また、血栓ができないようにアスピリンも使用します。
  • ガンマグロブリン大量療法
    • 冠動脈炎の発症予防および治療に使用します。川崎病と診断がつき次第、なるべく早く使用します。通常は5日間おこない、アスピリンと併用します。
  • アスピリン
    • 抗炎症薬として、またアスピリンの持つ血液が血管内で凝固する作用を防ぐ、抗凝固薬の両方の作用を期待して使用します。
    • 炎症反応を示す検査所見が正常となるまでの約1ヶ月間使います。
    • 動脈瘤がなければ、完治後は普通に生活することができます。動脈瘤ができている場合は、服薬を続ける必要があります。

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