ラクナ梗塞

■ラクナ梗塞

<症状>

  • 脳の中のごく細い血管が詰まってできた小梗塞をラクナ梗塞といいます。
  • 脳梗塞の中では最も症状は軽症です。
  • 症状は、顔面や手足のしびれ、呂律がまわりにくい、手足に力が入らないといった軽い麻痺などが生じます。しかし、言語障害や重篤な意識障害におちいることは、ほとんどありません。
  • 発症する前駆症状はほとんどなく、比較的ゆっくり進行していきます。
  • きわめて小さな梗塞の場合は、自覚症状がありません。これを、無症候性脳梗塞とよんでいます。

<原因>

  • 脳の内部を走っている細い動脈に血管壊死が起きたり、小さなアテローム(粥腫)ができたりして血流が悪くなるものです。高血圧が最大の原因となります。
  • 上記のほか危険因子として、加齢、喫煙、脱水、糖尿病などがあげられます。

<治療>

  • 血圧のコントロールが治療の基本となります。
  • 血栓を予防するために、血栓の元になる血小板の働きを抑制する抗血小板薬(アスピリンなど)が使用されます。