頸椎捻挫(むち打ち損傷)

■頸椎捻挫(むち打ち損傷)

<症状>

  • 交通事故やスポーツなどで追突にあい、数時間後に首の後ろの痛みや動きの制限が生じ、頭が重く感じます。
  • 上記のほか、頭痛、肩こり、めまい、吐き気、手足のしびれ、脱力感などの症状を訴えます。

<原因>

  • 交通事故やスポーツなどで追突にあい衝撃を受けた結果、前後・左右に揺さぶられ頸椎の関節が捻挫を起こすものをいいます。
  • 頚部の損傷は、主として関節包や筋肉、腱、靭帯といった軟部支持組織が損傷を受けるために、痛みやしびれが生じます。
  • 脳と脊髄を覆う脳脊髄液の圧力が減少することによる「低脊髄圧症候群」になり、治りにくくなることもあります。

<治療>

  • 初期の安静が大切となり、首を装具で固定します。
  • 痛みに対しては、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用します。
  • 急性期のあとは、温熱療法や頸椎牽引療法、筋力強化訓練などが行われます。
  • 軽い場合は、約1ヶ月で症状が改善していきます。しかし、強い神経症状をともなっている場合は、神経ブロック療法や手術を行うこともあります。