外反母趾

■外反母趾

<症状>

  • 足の親指が「く」の字になって小指の方へ曲がっている状態をいいます。
  • 親指の付け根(骨が異常に突出している部分)が靴にあたり赤く腫れます。
  • 重症になり著しく変形すると、足の親指が第2趾の下にもぐり込んで靴を履いていないときでも痛みが出現します。

<原因>

  • つま先のとがったハイヒールなどを履き続けていると、変形を助長するといわれています。
  • しかし、外反母趾は子供や男性にもみられ、多くは5本の指の付け根を結んでいる靭帯(横中足靭帯)が緩んでしまうことが原因で、親指の関節が飛び出してしまいます。

<治療>

  • 痛みに対しては、消炎鎮痛薬や湿布を使用して様子をみます。
  • 靴はヒールが低く幅広でつま先にゆとりがあり、柔らかいものを選びます。
  • 上記のほか、症状の改善を図って進行を予防するために、親指の位置を矯正する装具や足の裏のアーチを支える足底板などがあります。
  • 痛みが治まらず、変形が強くて靴が履けない場合には、手術を行います。腱を移行する手術と親指の骨(第1中足骨)を切って変形を矯正する手術があります。