■多発性骨髄腫
<症状>
- 白血球の一種であるリンパ球から分化・成熟した細胞を形質細胞といいます。多発性骨髄腫はこの形質細胞ががん化する病気をいいます。
- がん化した形質細胞は、骨髄内でまわりの骨を破壊しながら増殖するため、腰、背中あるいは肋骨に痛みが生じ、骨折も起きやすくなります。
- 上記のほかには、正常の造血機能に障害が生じるために、倦怠感、めまい、動悸などの貧血症状がみられます。また、出血しやすくなり皮下出血や鼻出血などがみられ、発熱も生じます。
<原因>
- 遺伝的素因や放射線被爆、化学薬品の影響などが考えられますが、詳細な原因は不明です。
- 男性の高齢者に多くみられます。
<治療>
- 治療の主体は、抗がん剤を使用した化学療法となります。
- 上記のほかには、放射線療法や外科手術による治療法があります。