慢性骨髄性白血病

■慢性骨髄性白血病

<症状>

  • 急性白血病では、未熟な白血病細胞が増殖しますが、慢性骨髄性白血病は、いろいろな成長段階の細胞が増加します。
  • 初期では無症状のことが多いです。
  • 検診などの血液検査で白血球数が増加していることで、偶然発見されることがあります。
  • 白血球の未熟な芽球が増加するに従って、全身倦怠感、疲労感、寝汗、体重減少などの症状が出現してきます。また脾臓の腫れにともなう腹部膨満感がみられることもあります。
  • 芽球がさらに増加すると、骨やリンパ節に腫瘤を形成したり、脳脊髄液や髄膜にも白血球細胞が浸潤していきます。

<原因>

  • 慢性骨髄性白血病の原因は、まだ明らかになっていません。

<治療>

  • 最近、この異常細胞に対して特異的に作用して悪性細胞を殺すグリベックという内服薬で、高い効果が得られます。
  • 上記のほか、化学療法による抗がん剤やインターフェロン療法を用いる場合もあります。また、骨髄移植は慢性骨髄性白血病の完全治癒が期待でき最善策となります。