慢性リンパ性白血病

■慢性リンパ性白血病

<症状>

  • 慢性リンパ性白血病は、血液の中に比較的成熟したリンパ球が著しく増殖した状態をいいます。
  • リンパ球の増加による症状は、ほとんどありません。
  • やがて、リンパ節や脾臓、肝臓が腫れてきます。
  • 脾臓や肝臓の腫れにともなって、正常な血液が造られず貧血症状(動悸、倦怠感、顔色不良など)が起き、さらに血小板減少による出血傾向(あざなどの皮下出血、鼻や歯ぐきからの粘膜からの出血など)がみられます。

<原因>

  • 慢性リンパ性白血病の原因は、まだ明らかになっていません。

<治療>

  • 慢性リンパ性白血病の治療の主体になるのは、抗がん剤を用いた化学療法です。
  • 体内に備わっている生物製剤(モノクローナル抗体)による治療が行われることもあります。
  • 50歳以下の人では、骨髄を正常な骨髄と入れ換える骨髄移植が有効となります。
  • 慢性リンパ性白血病が原因で腫れた脾臓やリンパ節に対しては、放射線療法が必要になることがあります。